快湯Q&A回答

まったく新しい即湯方式“快湯Qシステム”には、多くの質問が寄せられています。その中から代表的な質問と回答をまとめました。

システム技術に関する質問

循環するお湯を飲んでも大丈夫ですか?

給湯器メーカによれば、給湯器のお湯は、水道法の水質基準に合格しているので、飲用としての利用も可能、但し、給湯器本体内部の長時間滞留した水は飲用として使用しない様にと注意喚起しております。

快湯Qシステム配管内の循環するお湯に関しても、同様に長時間使用していない際には、暫く流してからご利用お願いいたします。

地下水や井戸水でも設置できますか?

給湯器メーカでは、給湯器本体が上水用機器のため、上水道を使用してくださることが設置条件となっておりますので、地下水や井戸水での利用はできません。結果快湯Qシステムについてもご利用できないことになります。

システムに組み入れる給湯器には、条件がありますか?

快湯Qシステムの熱源である給湯器に関しましては、ガスでも電気給湯器であっても、システムに組み込むことは可能ですが、別途「快湯Qポンプユニット」と「オリジナルリモコン」の設置が必要となります。

快湯Qシステムで使用できる管のサイズは?

快湯Qシステムは、配管方法により配管サイズが異なります。

ヘッダー方式は、ヘッダー本体から分岐することなく、各器具に直接配管する方式ですので、器具数分の二重配管構造(太い外管の中に細い内管が内蔵)の配管が必要となります。

ポリブテン樹脂製配管⇒外径22mm(公称16A)外管に外径13mm(公称10A)内管で構成された配管となります。

先分岐方式は、給湯器からの主給湯管から器具ごとに分岐配管する方式ですので、二重配管構造の配管は、ヘッダー方式に比べ本数は少なくなりますが、配管が太くなっております。

ポリブテン樹脂配管⇒外径27mm(公称20A)外管に外径17mm(公称13A)内管で構成された配管となります。

二重構造の配管は、管の素材に向き不向きがありますか?

快湯Qシステムで使用する配管材は、既製のポリブテン樹脂配管を指定材料として使用しております。樹脂配管にはポリブテン管と架橋ポリエチレン管がありますが、

①快湯Qシステムで使用する樹脂配管材サイズが異なるため、二重配管の構造特殊継手開発には管種の限定が必要

②既製配管利用しての二重構造の配管とするには、柔軟性・施工性に優れた容易に挿入可能な素材の選定が必要

これらの事から、ポリブテン樹脂配管を指定材料としております。

施工に関する質問

快湯Qシステムの施工には、特殊な技能が求められますか?また、職人への施工に関する教育や実習は行っていますか?

設備業者の職人さんであれば、特殊な技能は必要ありませんが、二重配管構造の配管施工となりますので、「施工マニュアル」に従い、施工手順通りに施工すれば問題ありません。現在施工教育や実習の実施は計画しておりません。

施工時に、特殊な工具が必要となりますか?

二重配管の接続には、継手構造上、内管の切断には、内管切断専用カッター工具が必要になりますので、ご購入をお勧めいたします。

施工期間の目安を教えてください。

通常の給湯配管(単管)と快湯Qシステムで使用する二重配管構造給湯配管施工とを比較すると、給湯システムの即湯を実現するために必須な「快湯Qポンプユニット」の設置等に必要な期間を考慮して、通常施工期間の1.5倍程度と考えております。

メンテナンスに関する質問

定期的なメンテナンスなどが必要ですか?

快湯Qポンプユニットの定期的なメンテナンスは不要ですが、専用リモコン画面に異常表示が点滅された際には、製造メーカにご連絡頂きますと、修理対応致します。

循環や二重構造が原因で、末端水栓器具などへ過度な負担は生じませんか?

快湯Qシステムの末端水栓器具などへの水圧は、基本的に給水の水圧と同等なので、過度な負担を生じることはありません。

自動で循環している快湯Qポンプユニットの耐用年数は?

快湯Qシステムは、即湯性と省エネ性に優れた給湯配管システムです。オリジナルリモコン「かんたん予約」機能等を活用することで、快湯Qポンプユニット稼働時間を押さえることもできます。給湯器本体の耐用年数は使用勝手や設置条件・環境等で大きく異なることもあり10年程度とされていますが、「快湯Qポンプユニット」についても、給湯器の耐用年数と同等と考えております。

保証期間やアフターメンテナンスの内容を教えてください。

保証期間は基本的に1年、アフターメンテナンスにつきましては、専用リモコン画面に異常表示等が点滅された際に、製造メーカにご連絡頂き修理対応するフリーメンテナンスとなっております。

システム活用に関する質問

発注してから工事まで、どのくらいの期間を考えれば良いですか?

ご発注物件数、新築、リフォーム等々の条件により異なりますが、在庫個数内でのご発注であれば、施工業者との工事期間等が整い次第となりますので、一般的に2ケ月程度と思われます。

通常の配管工事と比較して、費用はどのくらい余分にかかりますか?

工事規模、快湯Qヘッダー・先分岐システム等により異なりますが、概ね通常の配管工事と比較して、18〜19万円程度の費用増と考えております。

快湯Qシステムが補助金を受けている「住宅・建築物技術高度化事業(国土交通省)」とは、どんな制度ですか?

住宅建築行政が直面する環境対策、長寿命化対策、安全対策等の推進に寄与する先導的技術の開発を行う民間事業者等を公募し、優れた技術開発の提案を応募した者に対して、国が当該技術開発に要する費用の一部を補助しています。平成26年に創設された制度です。